こんにちは。船橋駅前の内科・循環器（心臓血管）内科・糖尿病内科『いちかわクリニック』院長の市川です。

 

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先日ニキビの薬欲しいとの依頼が。。。

当院、皮膚科ではないのですが、コロナ禍で東京などの皮膚科に行けない人もいるようで、、、、

 

その時に提示された薬にびっくりしました。

 

それは、、、、

「スピロノラクトン」

 

これは、心臓の病気にはよく使う薬です。

 

心臓の繊維化（固くなる）のを抑えてくれたり、利尿作用で水分の負担を抑えてくれるなどなど、、、とくに心不全の方に多く使われています。

そんなくすりが「にきび」の治療に使われているとは、、、、

正直私も知りませんでした。。。（勉強不足）

 

でも、処方してほしいといわれて「はいはい、どうぞ」なんて軽々しくはできません。

そもそも本当に効くのか調べてみました。

 

その結果、、、

ニキビ治療のガイドラインによると、「十分な根拠がないので（現時点では）推奨できない（有効のエビデンスがない，あるいは無効である
エビデンスがある）」との評価。

 

つまり意味ないのでは？という感じです。

逆にスピロノラクトンは内服することにより体の中の電解質の一つであるカリウムが異常に上昇してしまうリスクがあるのです。

 

これら丁寧にご説明し、今回のお話はなかったことに、、、、

いろいろこちらも勉強になりました。