第253回:サラシア知ってます?
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こんにちは。船橋駅前の内科・循環器(心臓血管)内科・糖尿病内科『いちかわクリニック』院長の市川です。
昨日は吉野家のサラシア牛丼の話題でした。
では、そもそもサラシアとは?
〇〇製薬がよくテレビのCMでサラシア入りの商品を宣伝していますよね。
そもそも、サラシアとは、インドやスリランカなどで昔からある植物のことです。
伝統医学であるアーユルヴェーダでは糖尿病の予防として大昔から利用されており、幹や根っこを粉状に煎じて飲むのが一般的です。
さらに、スリランカの王様などはサラシアの木をくり抜いてコップにして、そこに水分を入れて飲むことをしていたようです(有効成分が溶け出すということでしょうね)。
そして、そのサラシアですが、その中のどのような成分が血糖値にいい作用をしているのか?
それは、「サラシノール」と「コタラノール」という物質です。
これらは、炭水化物などを食べた時に、それを分解する酵素であるαグルコシダーゼと言われるものの作用を妨害する働きがあるのです。
ですから、これにより炭水化物などの糖質は分解されずに、吸収されにくいため血糖値が上がりにくくなる。
現代では、この作用を用いた糖尿病の薬が実はすでに販売されているのです。
昔の人は、すごいですね。
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