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第362回:胃を切除した後に起こる鉄欠乏性貧血

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第362回:胃を切除した後に起こる鉄欠乏性貧血

こんにちは。船橋駅前の内科・循環器(心臓血管)内科・糖尿病内科『いちかわクリニック』院長の市川です。

 


昨日までは、胃を切除した後に起こるビタミンB12の欠乏による貧血についてお話ししました。

このビタミンB12の欠乏による貧血は、胃を切除した後に起こる貧血としてはかなり有名です。

 

そして、もう一つ胃を切除した後に起こりうる貧血がありましたね(数日前にお話ししました)。

それは、、、

鉄欠乏性貧血

でした。

 

鉄欠乏性貧血そのものは、最も頻繁に見かける貧血としてかなり有名です。

でも、胃の切除後にも起こりうるということも知っておかなければならないのです。

 

胃切除後の貧血としては、昨日までお話ししたビタミンB12欠乏による貧血があまりにも有名で、日常診療でも見逃されていることがあるのではないかと思います。

実は、胃切除後の貧血としては、ビタミンB12の欠乏による貧血より鉄欠乏性貧血の方が手術後早めに出るとも言われております。

胃を全て摘出した場合、、、、

ビタミンB12の欠乏による貧血は5年後あたりで出てくるとお話ししましたが、

なんと鉄欠乏性貧血は、手術後わずか3年で90%以上の方が陥るとも言われています。

 

こちらも見逃せませんね。

でもなぜ起こるのでしょう?

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