第566回:首まで湯船に浸かるのは結構危ないことがあります❷
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こんにちは。船橋駅前の内科・循環器(心臓血管)内科・糖尿病内科『いちかわクリニック』院長の市川です。
昨日は、湯船に浸かるとおよそ700kgもの水圧が体全体にかかり、お腹周りは3~5cmも小さくなり、ふくらはぎは1~1.5cm程度細くなり、胸回りは2~3cm程度小さくなるというお話をしましたね。
そして、この水による締め付けは体に大きな影響を及ぼすのです。
というのも、、、
湯船の水によって体が締め付けられると、体に巡っている血管も一緒に締め付けられるわけです。
これにより静脈は細くなり、血管の中にあった血液は終着点である心臓へとより多く移動していくわけです。
報告によると湯船に浸かることにより200~300ml程度の血液が心臓に余計に戻ることになるそうです。
これは大変です。
心臓が丈夫な人はより多く戻ってくる血液を十分なポンプ能力でまた全身に拍出できますが、心臓が悪い人はそれができません。
すると、心臓に血液がたまり血の渋滞が起こるわけです。
これはまさしく心不全の状態。
人はこれにより息苦しさを感じます。
湯船に浸かって息苦しさを感じたことはありませんか?
ひょっとしたらそれはあなたの心臓があなたに送っているサインかもしれません。
湯船に首まで長時間浸かるのはやはりよくないようです。
今回のことだけでなく、入浴中の血圧やその後の保温のことなども考慮し、41度程度までのお湯にせいぜい10分程度までにすることが望ましいと言われています。
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