第215回:食後高血糖を見つけるために
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こんにちは。船橋駅前の内科・循環器(心臓血管)内科・糖尿病内科『いちかわクリニック』院長の市川です。
食後高血糖は、血糖値を食後に測れば良いのです。
でも、意外とハードルが高く感じる方もいるようで、、、
現在では、薬局などでも血糖値を測ることもできます。
しかし、あまり周知されていないようで、知らない方が多いです。
このようなシステムをうまく使うことも大切です。
このほか、食後でなくても食後高血糖があるかを予測することのできる採血項目もあります。
それは、グリコアルブミンと呼ばれるものです。
これは、血液中を流れるタンパク質の一種であるアルブミンという物質に血糖が結合したものです。
そもそも、糖尿病の有名な指標にHbA1cというものがあります。
これは、血液中のヘモグロビンに血糖が結合したものの割合を示したものです。
糖尿病のように血液中の血糖値が高いほどアルブミンと血糖が結合する量が増えるために高値となります。
血糖が高い状態が続くと、多くのヘモグ ロビンが血糖と結合し、その寿命を終えるまで血液中を流れます。一旦血糖と結合したヘモグロビンは離れることはなく、かつヘモグロビン自体の寿命が長いため、なかなか値の変化はしにくいのです。
ですから、HbA1cは最近2ヶ月前後の血糖の状態を把握することが可能となります。
これはこれで有用です。
このため検査直前の食事内容には影響を受けませんが、逆に短期間での血糖値の上下を鋭敏に示すことはできないのです。
これでは、食後高血糖(血糖値が短時間で乱高下していること)があるかどうかを把握することが難しいです。
そこで、先ほどのグリコアルブミンの登場です。
なぜグリコアルブミンが食後高血糖の把握に有用なのか?
長くなりました、明日にします。
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