第306回:撮り鉄、乗り鉄、ヘム鉄
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こんにちは。船橋駅前の内科・循環器(心臓血管)内科・糖尿病内科『いちかわクリニック』院長の市川です。
今日の題名は何の意味もありません。
ちなみに、私は電車は好きですが撮り鉄でも乗り鉄でもありません。
あえて言うなら桃鉄派です。
どうでも良いですね。すいません。
さて、、、
昨日は、医療機関で処方される鉄の薬とは異なる「ヘム鉄」というものがあるということまでお話ししました。
今日は、ヘム鉄について考えてみました。
ヘム鉄は、サプリメントで摂取することが可能な鉄剤です。
食事中には主に、動物性食品に含まれ、牛肉などに多いです。
そして、このヘム鉄は、医薬品の鉄である非ヘム鉄に比べはるかに吸収率が高いのです。
以前もお話ししたように非ヘム鉄は5%以下であるのに対して、
ヘム鉄は10-30%もある。
吸収率だけの問題ではありませんが、便も黒くなりません。
そのうえ、非ヘム鉄と違い、「ヘム」と呼ばれるたんぱく質に包まれているヘム鉄は
活性酸素を発生する心配もなく、ムカムカすることなく胃にやさしい。
医薬品である非ヘム鉄に比べて良いことばかりです。
では、みなさんヘム鉄で鉄補給すれば良いということでしょうか?
でも、そんな簡単ではなさそうです。
日常診療においてどちらの鉄の補給を選択するべきか?
明日はそのことについて。
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