お風呂の入り方
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こんにちは。
船橋駅前の内科・循環器(心臓血管)内科・糖尿病内科『いちかわクリニック』院長の市川です。
お風呂は心が休まります。
あったかいお湯にゆっくり浸かり、1日の疲れを癒す。。。。
心身ともにリフレッシュですね。
ところで、みなさんのおうちのお風呂のお湯の温度は何度に設定されていますか?
あまり熱い温度にすると、心臓に負担になる。
でも、ぬるいと温まらないし、入った気がしない。。。
そんな声をよく聞きます。
でも、寒い冬に寒い脱衣所で服を脱ぎ、いきなり熱いお湯にサブンと入る。。。
これは、入浴中の病気発症の大きな要因と言われています。
つまり、入浴直後の急な温度変化による血圧の上昇や低下。
怖いですね。
では、みなさんこんな入り方はどうですか?
それは、
『加温入浴』
です。
こんな論文があるのです。
「Changes in cardiovascular function and body temperature during warming bathing」
つまり、最初はそれほど温かくない湯温で入浴し、入浴後に加温していくというものです。
論文では、
の3つのグループを作ってそれぞれ血圧や心拍数、体温などを測定しました。
結果です。
まず、入浴直後の血圧の変化ですが、
やはり41度のお湯に最初から入ると、血圧は7mmHg以上上昇し、
これに対して、38度のお湯の場合や38度から41度に加温する場合は、血圧上昇はほぼ認められませんでした。
そして、一般的に心臓の負担を示すと言われる『血圧✖心拍数』の値ですが、
統計上、明らかに41度にいきなり入るより、38度から41度に上げていく方が負担は軽いという結果でした。
さらに、このように最初はぬるいということで、「本当に体は温まるのか?」という疑問ですが、
15分入浴で、38度から41度に上げる場合でも、最初から41度に入るのと同等の体温の上昇を得ることができたとのことでした。
つまり、38度から41度に加温する入浴方法は、心臓の負担を軽減しつつ、41度に最初から入るのと同等の体温の上昇を得ることでしっかり温まることができる可能性があるという結果でした。
ただ一つ、この研究は、対象とした年齢が若く、サンプル数もまだ少ないことから、さらに大きな集団での研究をする必要があると思われます。
しかし、入浴に際して、この方法は一つの有効な手段と思われます。
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