第188回:人工甘味料が血糖コントロールに与える影響❷
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こんにちは。船橋駅前の内科・循環器(心臓血管)内科・糖尿病内科『いちかわクリニック』院長の市川です。
昨日に引き続き、人工甘味料の習慣的な摂取は血糖コントロールに悪影響を与えると考えられているもう一つの理由です。
もう一つの理由としては、味覚への影響が考えられています。
というのも本来我々は甘さを舌で感じるとそれに引き続いて血糖値が上昇するということが条件づけられてきました。
しかし、人工甘味料を使用すると、甘さを自覚した後に血糖値の上昇が起こらないために、その後の食物摂取の行動などに影響を与え、結果としてむしろ肥満傾向となる可能性が指摘されているのです。
しかも、人工甘味料はこれまでの砂糖などの数十倍から数百倍の強い甘味を持っており、この強い甘味に対する慣れが甘さに対する感覚の鈍さをもたらし、結果としてより甘味の強いものを欲しがるようになってしまうのではないかと考えられてもいます。
このように、現時点でも人工甘味料は血糖コントロールにおける救世主となるかというと、逆に悪影響をきたす可能性が多く指摘されているのは事実です。
なんだか徐々に恐ろしくなってきましたね。
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