第12回:心不全を予防するには?
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こんにちは。
船橋駅前の内科・循環器(心臓血管)内科・糖尿病内科『いちかわクリニック』院長の市川です。
前回、心不全は高速道路が渋滞してしまった状態と一緒であることをお話しました。
心臓は料金所であり、血液は車であり、血管は道路であるということでしたね。
詳しくは前回をご覧ください。
これにより、心不全とはどのようなものであるかをご理解いただけたと思います。
そして、今回は、その心不全を予防するにはどうすればいいのか?について考えていきましょう。
つまりは、言い換えれば、、、、
心不全予防とは、いかに渋滞を作らせず、渋滞を回避するかにかかっているとも言えます。
では、まず料金所(心臓)の機能回復。
これは、つまりは心臓の機能回復ですから、当然医師の仕事です。
手術をしたり、薬を投与したり、、、、
こちらは、我々にお任せください。
そして、次に道路(血管)。
渋滞が起こらないようにするには、道路は広い方がいいに決まってます。
つまり、血管を拡張する。
これは薬で行ないます。
また、道路は丈夫でなければいけません。
というわけで、健やかな血管を維持することはとても大事なことです。
最低でも年一回程度の各種血管チェックは行ないたいものです。
そして、最後に車(血液)。
渋滞をなくすには、車がいなくなれば良い。
ちょっと乱暴な考え方ですが、つまりは渋滞回避のために走っている車(流れている血液)を減らせばいいわけですね。
では、流れる血液を減らすにはどうすればいいか?
『血液を抜き取る』。。。。
ちょっとさすがにこれは残酷です。
というわけで、流れている車(血液)の量をコントロールする目的で、高速道路に入る車を制限し、高速道路からより多くの車を出すということをすればいいわけです。
ということは、、、
高速道路に入る車 = 飲水、塩分
高速道路から出る車 = おしっこ
ですから、、、
飲水・塩分を制限し、おしっこをたくさん出す。
おしっこをたくさん出すのは、薬の力を借ります。
よって、皆さんがぜひ実行すべきは水分塩分の制限ということになる訳です。
ちなみに、塩分を制限する理由は次回にお話ししていますのでそちらを参考にしてみてください。
最後に、ではどのくらい制限すればいいのか?
これは個々の心臓の状態(料金所の能力)によって大きく変わります。
水分1日にを800mlと言われる方もいれば、1000mlや1500mlと言われる方もいます。
ぜひ主治医に確認をしましょう。
最後に、、、
私が皆さんに外来でこのお話をしてみると、その後の水分塩分制限がしっかりとできるようになる方が多いと感じています。
やはり敵をしっかりと知ることにより、適切な対応ができているということですね。
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