最近痩せた?
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こんにちは。
船橋駅前の内科・循環器(心臓血管)内科・糖尿病内科『いちかわクリニック』院長の市川です。
「最近痩せた?」
この前、患者さんに言われました。
そうなんです。
痩せたんです!
どのように痩せたかについては、追々。
しかし、その方に、
「でも、ちょっとぽっちゃりの方が長生きなんでしょ?」
「先生大丈夫?」
心配されました。。。。
確かに、数年前にBMI20後半ぐらいのややぽっちゃりの方が長生きするなんて情報がありましたね。
BMIは、体重(kg)を身長(m)の2乗で割った値です。ですから高い方が肥満ということ。
今の最新のエビデンスはどうなんでしょう?
こんな論文があります。
「Body-mass index and all-cause mortality: individual-participant-data meta-analysis of 239 prospective studies in four continents」
昨年7月に世界的な医学雑誌である「ランセット」に掲載された研究です。
アメリカとイギリスの研究チームによる肥満であることの寿命への影響を調べたかなり大規模なものです。
この研究では、1970年から2015年に行われた239件にのぼる大量の調査をもとに、30ヵ国以上にわたるおよそ1060万人のデータを集めました。
そして、肥満以外が寿命に影響を及ぼすリスクを排除するために、喫煙者や慢性的な病気を抱えている人や調査早期(5年以内)に死亡した人のデータは除き、最終的に3951455人のデータを解析しています。
結果ですが、、、やはり、、、
全体において、BMIが22.5から25のいわゆる標準体重と呼ばれる人がもっとも死亡率が低かったのです。
そして、もちろんそこからBMIが上がれば上がるほど死亡リスクが上昇しています。
ちなみに、BMIが25から27.5で7%、27.5から30で20%も死亡リスクがそれぞれ上昇しています。
しかも、病気別に見ると、BMIが5上昇するごとに、心臓や血管の病気による死亡は49%、肺などの呼吸器系の病気による死亡は38%、がんによる死亡は19%、各々リスクが上昇していたのです。
ぽっちゃり長生き説は完全に覆ったようです。
しかも、この論文をよく見ると、、、
特にアジアにおいては、(明らかな差はないものの)BMIが22.5から25よりもさらに低い20から22.5の人たちの方が若干死亡リスクが低かったことがこちらの表で認められているのです。
アジア人は肥満に弱いということは聞いたことがあります。
このように考えると、ぽっちゃりよりほっそりを目指したくなりますね、やはり。
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