いちかわクリニック

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突然耳が聞こえない

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突然耳が聞こえない

こんにちは。

船橋駅前の内科・循環器(心臓血管)内科・糖尿病内科『いちかわクリニック』院長の市川です。

 


ある日突然耳が聞こえない、、、、

突発性難聴。

 

皆さんも一度は聞いたことあるのではないでしょうか?

決して珍しい病気でもなく、しかしながら、はっきりとした原因は不明であるとされています。

早期の治療が功をそうすると言われ、発症早期でのステロイド治療などが行われています。

しかし、後遺症を残してしまう方もある一定頻度いることも確かです。

 

突然、原因もわからず発症するとは、なんだか無力さを感じざるを得ません。

しかし、その原因については様々な研究がなされているようです。

中には、生活習慣との関わりを研究したものもあります。

これは生活習慣を得意とする内科医としても知っておくべきことかと思いました。

 

今日は、そんな突発性難聴と生活習慣の関わりについてです。

 

昨年発表された獨協医科大学医学部の先生による論文。

突発性難聴の発症及び重症度に及ぼす生活習慣の影響』です。

 

これによると、、、

突発性難聴を発症してしまった2112人について、その糖尿病の割合と喫煙習慣の有無を調べています。

結果として、男性では50歳以上の人たちで、突発性難聴を発症した人は糖尿病の割合が高く、喫煙については、男性の 50 歳以上と30、40、60歳代の女性で突発性難聴の人たちはその割合が高かったとのこと。

また、さらに突発性難聴を発症した時の聴力レベルについてもこの研究では調べています。

聴力レベルとは、どの程度の音まで聞こえるかということです。

つまり、高ければ高いほど「難聴」であり、聞こえが悪いということになります。

結果として、男性では、糖尿病がある方、および糖尿病と喫煙習慣の両方ある方は、両方伴い方に比べて突発性難聴を発症した時の聴力レベルが高く、つまりは聞こえが悪く重症であったということでした。女性でも糖尿病がある方は、同様に重症であるという結果でした。

以上より、生活習慣病である糖尿病と生活習慣の一つである喫煙習慣が、突発性難聴の発症とその重症度に強く関わっている可能性があります。

このことは生活習慣を得意とする内科医だけでなく、多くの方がその知見を知り、日常を健やかに送る一つの知恵となるべきものと思いました。

 

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