第1246回:新型コロナワクチン接種後の心筋炎
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こんにちは。船橋駅前の内科・循環器(心臓血管)内科・糖尿病内科『いちかわクリニック』院長の市川です。
最近、医師と名乗る人たちの新型コロナワクチンに対する根拠のない「煽り」が問題となっているようです。
これらを主張する方々が科学的根拠をもって話しているでしょうか?
少なくともそうは思えません。
別にワクチンに賛成反対という議論をしているのではありません。
それは、各個人が判断すればいいこと。
ちなみにそのような人たちの主張は、「あなた」の助けとなるために「正義感」をもって話しているとは思えませんしね。
さて、そのワクチンに関連することで接種後の「心筋炎」という問題についても同様にデマが流れているようです。
そして、最近これについて、世界で最も信頼できる医学雑誌の一つである「The New England journal of medicine」からイスラエルにおける解析結果が出ていました。
それによると、、、
ワクチン後に心筋炎を起こす確率は、ワクチンを打たなかった場合の3倍だったようです。
これだけ聞くと、ワクチンは打つべきではないということを煽る輩が出てきそうです。
でも、その論文全てを読むと、、、、
コロナ感染者の心筋炎を起こす確率は、非感染者のなんと18倍だったということも示されています。
ワクチンは感染そのものを完全に防ぐものではないことは重々承知の上で、さて、これを皆さんがどう考えるかです。
実際の論文を英語ではありますが読んでみるのもいいでしょう。
今は情報はだれでもすぐに大量に手に入れることができます。
情報弱者などという言葉はないと勘違いしてしまいそうです。
でも、だれでも手に入れることができる大量の情報を自分で判断する能力こそが「脱情報弱者」ということになると思います。
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