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第1345回:血圧が高いと不整脈になりやすい?

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第1345回:血圧が高いと不整脈になりやすい?

こんにちは。

船橋駅前の内科・循環器(心臓血管)内科・糖尿病内科『いちかわクリニック』院長の市川です。

 


高血圧は知らないうちにあなたの体を蝕みます。

 

このことは、今までのブログやホームページでもお伝えした通りです。

 

そして、新たにもう一つ、高血圧がもたらす怖い病気。

それは、心房細動という不整脈です。

このことは、ある研究からも明らかとなっています。

その研究では、今までに心房細動という不整脈のない高血圧患者8,831人について、その治療達成程度により、その後の心房細動の発症率を見ています。

そして、平均4.6年間その後の経過を見て見た結果、701人の心房細動の発症を確認できました。

さらに、心房細動を発症した方々を、高血圧に対する治療で達成された血圧が、十分低い(130 mmHg未満)、比較的標準(131~141 mmHg)、血圧が下がりきらず不適切(142 mmHg以上)という3つのグループに分類してみました。

 

すると、、、、

 

治療で到達された血圧が十分低い場合(130mmHg未満)と比較的標準である場合(131~141 mmHg)はいずれも心房細動の新たな発症のリスクが明らかに低かったのです。

治療をしても血圧が下がり切らず不適切であったグループの方々と比較して、比較的標準血圧を達成している人たちは心房細動の新規の発症リスクが24%低下し、さらに治療により十分低い血圧を達成できた人では、リスクは40%も低下しました。

 

血圧はいかに適切な目標へ到達させるかが重要なことがここからもわかります。

そして、その適切な目標は、患者さん個々人により異なります。

常にかかりつけ医と相談しつつ、毎日の生活習慣を適切なものとし、生活習慣病をコントロールすることが将来の病気を予防しますね。

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