第1376回:心不全をしろう!
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こんにちは。
船橋駅前の内科・循環器(心臓血管)内科・糖尿病内科『いちかわクリニック』院長の市川です。
心不全で入院したことのある方や日頃から心不全の予防に努めるように医師に言われている方はたくさんいらっしゃると思います。
では、そもそも心不全って何でしょう?
相手を知らなければ戦うことは出来ません。
相手(心不全)を知れば、より効果的に予防ができます。
というわけで、まずは心不全とは?というところを考えていきましょう。
心臓は簡単にいうと、戻ってきた血液を前に押し出すポンプのようなものです。
心不全はこのポンプの機能が落ちる訳で、つまりは戻ってきた血液を前に十分押し出せないのです。
ということは、どんどん戻ってくる血液が前に出て行かない訳で、心臓の手前に押し出せない余った血液が大量に溜まるということになりますね。
こうなると、戻ってきた血液は心臓の手前の血管の中でパンパンになって、そのうち逃げ場がないので周りにしみ出していくしかないわけです。
肺にしみ出せば、肺は水浸しになって息苦しくなるし、足にしみ出せばむくみになるということです。
でもちょっと理解しにくいですよね?
もうちょっとわかりやすく見てみましょう!
私はこれまで船橋市立看護専門学校で学生さんに心不全を含めた授業をして来ました。
でも、学生のみなさんにも上記のようにお話ししても『?』って顔をしています。
中には睡眠中の方も。。。
そこで考えてみました。
これって何かに似ていませんか?
そうです、高速道路なのです!
心不全は高速道路が渋滞してしまった状態ということです。
つまり、心臓は料金所、血液は車、血管は道路。
心臓である料金所が不手際でうまく働かないと、当然車は料金所手前で渋滞を起こしますよね。
渋滞した結果、車はそれを回避しようと高速道路から続々と逃げようとしますね。
逃げる先は、周囲の肺や足という訳です。
どうですか?
こう考えるだけでも、イメージしやすいと思います。
ですから、心不全を予防するための対策は、渋滞を回避することと一緒なのです!
というわけで、次回は心不全予防のためのキーポイントとなる、渋滞回避テクニックを皆さんと考えていきたいと思います。
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