第1388回:たまごは優等生
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こんにちは。
船橋駅前の内科・循環器(心臓血管)内科・糖尿病内科『いちかわクリニック』院長の市川です。
「コレステロールが高いからたまごを食べない」
そんな言葉を今でもよく聞きます。
でも、そんなにたまごって悪者なのでしょうか?
たまごは、あれから鳥が一匹出てくるわけですよね?
ということは、ものすごい栄養があるわけですよね。
たんぱく質に始まり、ビタミンA、B群、D、E、鉄、亜鉛、葉酸、リン、カルシウム、マグネシウムなどなど、、、たんぱく質に至っては、たった1個のたまごで1日に必要な10%以上を摂取する事ができます。
たまごには、ビタミンCと食物繊維は含まれていませんが、それ以外の主要な栄養素は入っていると思っていいようです。
何回も言いますけど、あそこから鳥が一匹できるわけですから、それも納得です。
では、たまごを食べるとどんないい事があるのでしょう?
最新の論文を見てみましょう。
「Associations of egg consumption with cardiovascular disease in a cohort study of 0.5 million Chinese adults」
イギリスのHEARTという医学雑誌に2ヶ月前の5月21日に掲載されたものです。
この研究では、50万人の中国の方の卵の消費と心血管疾患の関係について調べています。
この研究に参加した人の13.1%は毎日のようにたまごを食べていたようで(平均0.76個/日)、9.1%の人はあまりたまごを食べていなかったようです(平均0.29個/日)。
そして、これまでにがんや心臓血管病、糖尿病などがない461213人について、その後の健康状態を観察したところ、83977人で心臓血管病を発症し、9985人がお亡くなりになったとのこと。
その結果、、、
たまごを毎日のように食べていた人は、あまり食べていなかった人に比べて心臓血管病を発症するリスクが11%低下しており、さらに狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患のみでみると、リスクは22%も低下していたとのこと。さらに、脳出血などの出血性脳卒中のリスクも26%も低下しており、脳梗塞などの虚血性脳卒中のリスクも10%低下していました。
さらに、それらの病気による死亡のリスクも低下を認めています。
すごいぞ、たまご。
このデータは、同じアジアの中国発でもあり、我々日本人にも当てはめる事ができるのではとも考えます。
1日1個のたまご。
意識してみようと思います。
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