第1404回:糖尿病には主に2種類あるのです
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こんにちは。
船橋駅前の内科・循環器(心臓血管)内科・糖尿病内科『いちかわクリニック』院長の市川です。
昨日は、糖尿ってどんな病気かについてお話ししました。
そして、その糖尿病は主に1型と2型に分類されます。
みなさんも一度くらい1型糖尿病とか2型糖尿病という言葉をお聞きしたことがあるのではないでしょうか?
では、各々どのようなものであり、もしあなたが糖尿であるならばどちらでしょうか?
1型糖尿病は、本来インスリンを分泌する膵臓が免疫のシステムの異常などにより破壊されてしまうことにより、インスリンを出すことができずに結果として血糖値が過度に上昇します。
インスリンがほとんど出なくなることが多く、通常は治療にはインスリンの注射が必要となります。
多くの場合、2型糖尿病とは異なり、若くして発症することが多く、特に意識障害などで医療機関を受診し発覚することもあり、この場合、専門医による速やかな治療が必要となります。
そして、1型はそれほど多くはないのです。
2型糖尿病は、膵臓からのインスリンの分泌が不十分(インスリン分泌不全)な上に、インスリンが十分に体内で作用してくれない状態であるインスリン抵抗性が加わり発症します。
近年の生活習慣の変化による肥満や運動不足などが重なり、その結果インスリン抵抗性が高まり、2型糖尿病の患者数は増加していると言われています。
また、インスリン分泌不全については、遺伝因子も多く関わっているとは言われていますが、高血糖であること自体も膵臓の機能を低下させ、インスリン分泌の能力を低下させる上、長期で見ると徐々にその機能は低下していくと言われています。
ですから、定期的なチェックと適切な血糖コントロールは非常に重要となります。
2型糖尿病は、糖尿病患者全体の90%以上を占めると言われており、生活習慣の乱れからの発症ということから、多くの方は40歳以上で発症します。
そして、何より2型糖尿病の方は、初期にはその多くが無症状です。
このため、適切なコントロールができず、中には放置される方もいるというのは大きな問題です。
高血糖の状態を放置すれば、前述のようにインスリン分泌能力は確実に低下し、更なるインスリン抵抗性も加わり、高血糖の悪循環となり、加速度的に糖尿病は悪化してしまいます。
これを糖毒性と言います。
この糖毒性を早いうちから取り除き、適切な血糖コントロールを行い、将来発症する合併症を予防することが大切なのです。
これを読んでくださっている糖尿病の方の多くは2型ということになるのでしょう。
では、無症状の時に放置すると、将来的にどのような怖い合併症が待っているのでしょう?
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