第1437回:当院での食事療法の一つです②
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こんにちは。船橋駅前の内科・循環器(心臓血管)内科・糖尿病内科『いちかわクリニック』院長の市川です。
昨日はセカンドミール効果についてでした。
では、逆に朝食を抜いた場合はどうなるのか。。。
実は、、、
逆に1日の最初の食事である朝食を抜くということは昼食以降の食事での血糖値の大きな上昇につながるということも明らかとなっているのです。
これは、2型糖尿病患者さんを対象とした研究で、朝食を抜いた日の昼食後の血糖値のピーク268mg/dlであったのに対し、朝食を摂取した日の昼食後の血糖値のピークが192mg/dlであったというものです。
同時にここでは血糖値を下げるホルモンであるインスリンホルモンの分泌のピークが朝食を抜くと30分も遅れることが明らかとなっているのです。
これは、長時間食べ物を食べないでいると、インスリンを分泌する膵臓のβ細胞が「メモリー(記憶)」を失い、インスリンを分泌するという機能を忘れるということが考えられています。
また、この悪循環は夕食にまで及ぶようで、実際に朝食を抜いた日の方が朝食をとった日に比べて夕食の血糖が上がりやすいということも示されています。
つまり、朝食を取らないことにより、膵臓のβ細胞のインスリンを分泌するというメモリー(記憶)が失われ、一日中インスリンの能力の低下が起こるというわけです。
忙しい日中の食事が最も糖質を控えることが難しい現代の日本人において、朝食を抜かずに食物繊維豊富なメニューを朝から摂取することの大切さが伺えます。
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