第1447回:本当に悪い奴には本当に消えてほしい
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こんにちは。
船橋駅前の内科・循環器(心臓血管)内科・糖尿病内科『いちかわクリニック』院長の市川です。
前回、動脈硬化の最も悪者は、現時点での研究では、sdLDLであると考えられていることをお話ししました。
では、sdLDLをなるべく少なくすれば良いということになりますよね。
どうすれば、sdLDLを少なくできるのでしょう?
sdLDLはLDLコレステロールの生成の際にある一定の割合でできます。
しかし、その割合は、各々の患者さんの背景によるところが大きいのです。
ですから、どのような状態となるとsdLDLが増えるのかを知り、対策を立てることができます。
まず、今までの研究で、sdLDLは中性脂肪が高く、善玉であるHDLコレステロールが少ない人でその割合が多くなることがわかっています。
また、糖代謝異常、つまり糖尿病の患者さんでもsdLDLはその割合が多くなるということもわかっています。
ということは、中性脂肪の改善、善玉コレステロールの増加、糖尿病の改善は、sdLDLの割合を下げ、動脈硬化を起こしにくくするという観点からも大切なことになります。
そして、現時点では、sdLDLを直接少なくする治療はありません。中性脂肪や善玉コレステロールの管理に加え、総数としてのLDLを減らすということも治療の選択肢となるというわけです。
そして、何より酸化することを防ぐ、つまり抗酸化も意識することも大事ですね。
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