第201回:すごいぜ! 水溶性食物繊維。
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こんにちは。船橋駅前の内科・循環器(心臓血管)内科・糖尿病内科『いちかわクリニック』院長の市川です。
今日からは、水溶性食物繊維に絞ってお話しです。
日本人は水溶性食物繊維が全く足りていないのが現状です。
そして、この水溶性食物繊維こそが我々日本人にとっては有用なものなのです。
ではまず水溶性食物繊維の持つ効果を整理してみましょう。
果物や海藻、キノコなどに多く含まれる水溶性食物繊維は、胃の中でネバネバとした粘性の高い状態となり、胃から腸への食物の移動をゆっくりとさせる効果があります。
糖質は腸において吸収されますから、胃から腸への糖質の移動がゆっくりになることによって少しずつやってくる糖質をゆっくり吸収するということから当然血糖値が急上昇するのを防いでくれるわけです。
しかし、最近ではこの胃から腸への移動がゆっくりになることだけではなく、食物繊維そのものがなんらかのメカニズムで血糖の上昇を抑えることに関係しているとも言われています。
事実、果物に含まれる水溶性食物繊維の難消化性デキストリンやペクチン、こんにゃくで有名なグルコマンナン、海藻に含まれるアルギン酸ナトリウムなど数多くの水溶性食物繊維で血糖値の上昇の抑制効果が報告されているのです。
食物繊維そのもののなんらかのメカニズムが血糖の上昇を抑えるという報告は非常に興味深く、さらなる研究が期待されます。
もしかしたら、それ以外にもさらなる良いことがたくさん見つかる可能性も秘めていますね。
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