第207回:では、人の最も重要なエネルギー源とはなんでしょう?
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こんにちは。船橋駅前の内科・循環器(心臓血管)内科・糖尿病内科『いちかわクリニック』院長の市川です。
糖は最も有名なエネルギー源ではあります。
でも、人はそのほかにもエネルギー源として先述の通り、脂質を利用することができます。
俗に言う、「脂肪を燃焼する」というのもこのことです。
つまり、人のエネルギー源としては、脂質を由来とする「脂肪酸およびケトン体を利用する方法」と、糖質を由来とする「糖および貯蓄された糖であるグリコーゲンを利用する方法」があるのです。
そして、大昔から人は糖質を安定して摂取することができませんでしたので、当然ながら人のエネルギーシステムの主は脂質を由来とする「脂肪酸およびケトン体」であったわけです。
しかも、脂質は1gあたり9kcalものエネルギーを発生します。
対する糖質は1gあたり4kcalです。
そして、糖質は体の中の貯蔵量としては肝臓に100g、筋肉に250gと言われています。
ですから、350g×4kcal/g=1400kcalしか貯蓄された糖質からエネルギーを生み出すことはできません。
これは、成人の1日分の必要エネルギーにも満たないのです。
そんな備蓄しかないものを主たるエネルギーとしていては、糖質を定期的に食べることができない大昔ならすぐにエネルギー枯渇です。
しかし、逆にしばしばこれを理由に糖質を定期的に補給すべきとする主張もあります。
でも、私たちの祖先は、定期的な補給をせずに生き残り、私たちに命を繋いでくれました。
見習うべきですよね。
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