第214回:欧米人とは違うのです
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こんにちは。船橋駅前の内科・循環器(心臓血管)内科・糖尿病内科『いちかわクリニック』院長の市川です。
今日こそ、日本人が糖質に敏感になるべき理由です。
一万年前に農耕がヨーロッパを中心に急速に発展し、それに伴い人は高糖質な食事に対応できる様に遺伝的にそれなりの進化をしてきたと考えられています。
ですから、ヨーロッパの人々にとって、炭水化物を摂取する糖質の多い食生活は一万年前から始まっており、不十分ながらも徐々に対応をしてきているのでしょう。
ですから、インスリンを糖質の多い食事に対して十分に出せる様な進化を徐々にしてきていると言われています。
しかし、我々日本人はどうでしょう?
日本に農耕が伝わり、本格的に農耕が始まったのは弥生時代ごろからと言われています。
つまり、約3000年前ということになります。
ヨーロッパは一万年、対して日本は三千年。
この大きな違いが、日本人が糖質の多い生活に十分対応するための進化の時間が全く足りていないと考えられている理由であり、これこそが、欧米人と比べて日本人はインスリン分泌能力が半分程度しかなく、非常に低い理由と言われています。
ですから、我々日本人は、摂取した糖質を処理する能力に乏しい民族であることを自覚し、なおさら炭水化物や糖質に気を遣うべきなのです。
実際、日本人においては、肥満ホルモンであるインスリンの分泌能力が低いため、食後にかなりの高血糖をきたしている人が多いと考えられています。
また、事実、日本の糖尿病患者さんは痩せている方が多いのです。
これは、十分なインスリン分泌がないことが主因で糖尿病となってしまっていることを示しています。
というのも、もし、欧米人の様に十分なインスリン分泌があれば、大量の糖質も大量のインスリンの作用によって脂肪に変え、高血糖にはならずに肥満となっていくということです。
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