第280回:脳は生き残るために学習する
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こんにちは。船橋駅前の内科・循環器(心臓血管)内科・糖尿病内科『いちかわクリニック』院長の市川です。
脳は生き残るために学習します。
しかし、このことが現代人の食生活を乱しているという悲しい事実。
というのも、脳は生き残るために必要な食事を出来た時、その味の質をまず判断します。
そして、引き続き、それが自分にとってどのようなものか?を判断します。
つまりは、「美味しい(快)」か「まずい(不快)」かということです。
これにより、例えばチョコレートを食べると、味の質として「甘い」と判断し、引き続き「美味しい(快)」と判断します。
そして、それを得ることができたことを学習します。
引き続き「また欲しい」と思わせるのです。
これにより、飢餓の時代に食を得ることを積極的にさせるわけです。
この時に、脳は報酬系と言われるところも活性化するのです。
報酬系とは、簡単に言えば、また欲しいと思わせる脳の場所です。
これは、強く食行動をコントロールすると言われています。
実は、この報酬系の刺激は、例えば血糖値が「満腹中枢」や「空腹中枢」を刺激するということを遥かに凌駕して食行動をコントロールするのです。
これが厄介です。
大昔は、なかなか食事をすることができなかった中、強力な報酬系によるまた欲しいというコントロールは、食行動を強く起こさせるために必要であったのです。
「スキあらば食す」ということを可能にしていたのでしょう。
でも、今の現代人はスキだらけです。。。
明日はその辺を。
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