第313回:体重が増えた理由が水である理由
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こんにちは。船橋駅前の内科・循環器(心臓血管)内科・糖尿病内科『いちかわクリニック』院長の市川です。
糖質を「どかっ」と食べると、これまで糖質を少なめで頑張っていた人は翌日には「どかっ」と体重が増える。
これは、挫折する原因にもなる大きな理由の一つです。
今まで頑張っているのに、一気に水の泡。。。
でも、これって別に脂肪が一気に増えたわけではないのです。
この体重増加は、単に体の中の水の量が増えただけなのです。
では、なぜなのでしょう?
実は、今まで糖質を少なめに頑張っていた人は、肝臓や筋肉に糖質を蓄えている量が少ないのです。
糖質の蓄えは、グリコーゲンという物質で行われます。
人は糖質を摂ると、すぐには使わない分を一部「グリコーゲン」という物質に変換して肝臓や筋肉に備蓄します。
この時、グリコーゲンは、肝臓や筋肉の細胞内に備蓄される時に一緒に自分の重さの三倍の水を引き込んでいくのです。
ということは、、、、
グリコーゲンがたくさんあれば、その分、体の中には水が溜まるということになります。
ですから、もともと糖質の摂取が少ない人は、もともと肝臓や筋肉にグリコーゲンが少ないため、いきなり糖質を「どかっ」と食べると、一気にグリコーゲンが肝臓や筋肉に充満し、同時にその3倍量の水が一緒に備蓄されるわけです。
糖質は体の中の貯蔵量(グリコーゲン)としては肝臓に100g、筋肉に250gと言われています。
ということは、例えば体の中のグリコーゲンが50gから300gに一気に増えたとすると、、、
(300g – 50g) × 3 = 750g という大量の水が一気に体にたまります。
ですから、簡単に体重が「どかっ」と増えるわけです。
でも悲観しないでください。
また糖質に気をつければ、グリコーゲンはすぐに消費され、この水はすぐにいなくなります。
すぐに体重は元に戻るわけです。
いかがでしょう?
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