第337回:質の良いHbA1cと悪いHbA1c
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こんにちは。船橋駅前の内科・循環器(心臓血管)内科・糖尿病内科『いちかわクリニック』院長の市川です。
昨年だったでしょうか、、、
糖尿病患者さんのガンとの関係についての日本のかなり大きな病院における研究が示されました。
つまり、、、
「糖尿病がコントロールが悪いならガンになりやすいのか?」ということについての研究です。
結果は、糖尿病の程度とガンの発症には関係がないというものでした。
ここでいう糖尿病の程度とは、みなさんがよく健康診断などで見る「HbA1c」というやつです。
HbA1cは、およそ2ヶ月間の血糖値の平均を表しています。
つまり、血糖値が高い時間が長ければ長いほど、血糖値そのものが高ければ高いほど当然上昇して行きます。
研究では、HbA1cが、
・5.4%以下の人たち
・5.5-6.4%の人たち
・6.5-7.4%の人たち
・7.5-8.4%の人たち
・8.5%以上の人たち
これらについて比べたところ、ガンの発生には差はなかったとのこと。
これほんと?
でも、これってつまりはHbA1cが同じ値でも「質の良いHbA1c」と「質の悪いHbA1c」ってやつが関連しているのでしょうね。
以前もこのブログでも出てきましたね、このことは。
みなさんが単に数値だけでは分からない「質の良いHbA1c」を得ることができるように日々診療に邁進中です。
気をつけてください、HbA1cが良くても、それが良くない場合もあるのです。
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