第344回:インクレチンがあなたを救う
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こんにちは。船橋駅前の内科・循環器(心臓血管)内科・糖尿病内科『いちかわクリニック』院長の市川です。
昨日は、インクレチンというものがインスリンの分泌を増強する大切なものであるというお話でした。
インスリンの分泌は、血糖値が上昇することによって刺激され分泌するものと、先ほどのインクレチンによって引き起こされる分泌が主となります。
しかも、インクレチンによって引き起こされるインスリンの分泌は全体の50から70%の割合を占めると言われています。
半分以上です!
こりゃ、大事ですね。
それだけインクレチンはインスリンの分泌にとっては重要なものです。
ですから、、、
インクレチンがしっかりと分泌していることは、十分なインスリンの分泌を確保できるため、食後の高血糖を防いでくれるのです。
また、賢いことにインクレチンは、血糖値が上昇すると膵臓からインスリンを分泌させます。
つまり、逆を言えば、血糖値が上昇しなければインスリンを分泌させることはしません。
必要な時に必要に働く。仕事のできる奴ですね。
ですから、タンパク質や脂質を先に摂取することにより、まずインクレチンを分泌させておき、その上で糖質を摂取すれば血糖値は上がりにくいということが考えられるのです。
実際に、様々な研究でタンパク質と脂質を食べた後に糖質を食べると、食後の血糖値が抑えられることが証明されています。
この効果はこのインクレチンによるものであろうと考えられます。
インクレチン、ますます素晴らしい。
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