第360回:ビタミンが足りない貧血
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こんにちは。船橋駅前の内科・循環器(心臓血管)内科・糖尿病内科『いちかわクリニック』院長の市川です。
昨日は、胃を切除した後に起こりうる貧血についてでした。
そして、それにはいくつかのタイプがあるということもお話ししました。
そして、そのタイプというのが、、、、
「ビタミンB12欠乏による貧血」
と
「鉄欠乏性貧血」
なのです。
ビタミンB12?
なぜでしょう?
ビタミンB12は赤血球が作られるときには必須のものなのです。
もし、このビタミンB12が不足すると、しっかり成熟した赤血球が作られず、、、
不良品ばかりができてしまい、それらは血液を作る場である骨髄で破壊されたり、一部は十分働けないにもかかわらず血液中に出て来ます。
これらにより貧血をきたすわけです。
血液を作る場で不良品が破壊されることで、なんと尿酸も上がってしまうという事態もあるのです。
では、なぜ胃を切除した後にビタミンB12が不足するのでしょう?
実は、胃からは「内因子」と呼ばれる物質が分泌されており、これが食事からのビタミンB12の吸収には欠かせないものなのです。
ですから、胃を全て摘出した後にビタミンB12が十分吸収できずに、結果貧血となるわけです。
だいたい手術後5年程度で認められることと言われています。
ですから胃を切除した後はビタミンB12を積極的に食事から取りましょう!
それでいいのでしょうか?
それで解決するのでしょうか?
また明日。
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