第363回:胃をとったら鉄にも注意
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こんにちは。船橋駅前の内科・循環器(心臓血管)内科・糖尿病内科『いちかわクリニック』院長の市川です。
胃を切除した後に、鉄欠乏性貧血になるということを昨日までお話ししてきました。
では、なぜなるのでしょう?
もちろん、胃をとったことにより鉄を含む食材の消化吸収が悪くなるからです。
胃を部分的もしくは全て摘出されると、胃酸の分泌が損なわれます。
さらに、鉄はその先の十二指腸や小腸で還元(昔、学校で習った酸化還元というやつですね)されることにより吸収効率が上がります。
ですから、手術をした後に食べ物が十二指腸を通らないようになってしまった場合は、吸収がさらに落ちると言われています。
なんと、吸収率は10分の1から100分の1になるという報告も。。。
結構びっくりな数字です。
こちらは鉄不足を意識した食事が重要ですが、
それでも追いつかないときは、やはりお薬で鉄剤と呼ばれるものを内服するのが効果的です。
さらに、先ほど述べたように「還元」が鉄の吸収には重要であることを考えると、還元剤としてビタミンCを一緒に内服するということも大切なのです。
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