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第385回:にんにくが敵となるとき

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第385回:にんにくが敵となるとき

こんにちは。船橋駅前の内科・循環器(心臓血管)内科・糖尿病内科『いちかわクリニック』院長の市川です。

 


昨日はにんにくについてちょっとお話ししました。

そして、今日は健康食品としての「にんにく」があなたに牙を剥くかもしれないというお話。

 

実は、にんにくには血液をサラサラにする効果があるということはご存知でしょうか?

「血液サラサラならいいじゃん!」って思いましたよね。

 

でも、サラサラ過ぎたらまずいですよね。

 

そもそもにんにくには「アホエン」という物質が含まれています。

これが血液をサラサラにする効果を持ち合わせています。

 

まあ、食事で時々にんにくを使うという程度では全く問題ないということはわかっていますが、これが例えば「〇〇のにんにく卵黄」などという健康食品として毎日ある程度の量を摂取すると問題となるのです。

 

まずは、あなたが手術をしようと思った時、手術中の出血が止まりにくくなる可能性があり、通常手術前の1週間から2週間前にはこの類の健康食品はやめるように指導されることがあります。

 

また、心臓病などで薬として血液サラサラの薬を内服している方も注意が必要です。

今飲んでいる薬に加えて「さらに〇〇のにんにく卵黄などを摂取」することにより「さらに血液サラサラになってしまう」ということが考えられるのです。

さらに血液サラサラということは、出血したら大変なことになる(大出血)ということです。

 

「〇〇のにんにく卵黄」を否定するわけではありませんが、自分の口に入れるものはどのようなものであるかは知っておく必要があると思います。

そして、わからないことは主治医へ確認するということは怠らないことです。

 

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