第393回:たんぱく質を食べて血糖値が上がる人
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こんにちは。船橋駅前の内科・循環器(心臓血管)内科・糖尿病内科『いちかわクリニック』院長の市川です。
昨日までは、たんぱく質を食べても普通は血糖値は上がりも下がりもしないカラクリについてお話ししてきました。
では、そのカラクリがわかったところで、、、、
みんながみんなたんぱく質を食べても血糖値が上がらないと言い切っていいのか?という疑問です。
実は、たんぱく質を食べたら血糖値が上昇してしまう人は確かにいます。
それは、これまでのカラクリを思い出せば、どのような人かは容易に想像がつきます。
というのも、、、
たんぱく質を食べると、、、
・インスリンが分泌・・・・・・・これにより血糖が下がる
・グルカゴン分泌・・・・・・・・これにより血糖が上がる
この二つが起こり相殺されて結局血糖値にはあまり変化なし。
ということでしたね。
では、この中でインスリンを下げる方向に働くインスリンが分泌されない状況を考えて見ましょう。
そうですね、そのような状況では血糖値は上がってしまいます。
ということで、インスリンが分泌されない状況の人はたんぱく質食べて血糖値が上がることが考えられる。
インスリンが分泌されない状況の人といえば、、、、
そうです、1型糖尿病の人です。
1型糖尿病とは、生活習慣等が悪いために起こる2型糖尿病とは異なり、インスリンを出す膵臓が破壊されることにより多くは若くして発症する糖尿病です。
(1型糖尿病についてはこちらも参考にしてください)
もちろん、そのような方々は多くがインスリンの注射をされているので、そのような状況にはならないとは思います。
インスリン分泌されない人は確かにたんぱく質を食べただけでも血糖値が上がってしまうようです。
最後に再確認ですが、、、
色々言いましたが、「普通は」たんぱく質を食べても血糖値は上がりませんよ。
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