第405回:科学的な根拠のない伝説
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こんにちは。船橋駅前の内科・循環器(心臓血管)内科・糖尿病内科『いちかわクリニック』院長の市川です。
引き続き、、、
先月発表されたアメリカの糖尿病学会からの糖尿病の栄養療法、つまり食事に関するコンセンサスレポートという報告書をみていきます。
読み進めていくと、やはりこの文言が出てきます。
「糖尿病の人または糖尿病のリスクがあるすべての人にとって、炭水化物、タンパク質、および脂肪からのカロリーの理想的な割合はない。」
「従って、主要栄養素の割合は、現在の食事パターンやその人の好み、代謝目標の個別での評価に基づくべき。」
つまりは、昔から言われているカロリーの60%を炭水化物からとかいう伝説は否定されています。
そろそろ日本人もここに気づくべきです。
カロリーの60%を炭水化物からとったら、ものすごい炭水化物量になりますからね。
昔もブログで考えたと思うのですが、、、
例えば、平均的な1日のカロリー量として2000キロカロリーを考えてみると、
2000kcal × 0.6(60%)= 1200kcalですから、
1200kcalを炭水化物から取る必要がありますね。
すると、、、
簡易的に炭水化物を糖質として考えた場合、、、
糖質1gが4kcalになるので、1200kcalは糖質にすると300g !!!!!!!!!!!!!!!
1日に食事3回と考えると、、、
一回の食事で平均の糖質量は100g !!!!!!!!!!!!
とすると、、、
糖尿病のかたは、1gの糖質で血糖値はだいたい3mg/dl上がりますので、、、
一回の食事で血糖が300mg/dlも上昇 !!!!!!!!!!!!
恐ろしい。。。
やはり恐ろしい。。。
ですから、、、
「主要栄養素の割合は、現在の食事パターンやその人の好み、代謝目標の個別での評価に基づくべき」
とあります。
その人にとって、今の摂取可能な糖質の量をその人の生活で現実可能な持続可能なものとして達成するために私たちは一緒に考える必要があるということになります。
少し長くなりました。すいません。
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