第431回:ワクチンで糖尿病予防?
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こんにちは。船橋駅前の内科・循環器(心臓血管)内科・糖尿病内科『いちかわクリニック』院長の市川です。
1型糖尿病の中に、非常に急激な発症をきたすものがあります。
よく「劇症の1型糖尿病」と言われています。
そしてその糖尿病は、ウイルス感染が原因ではないかと考えられているのです。
ウイルスとしては、よく下痢などの胃腸炎の原因となるロタウイルスや風疹や麻疹のウイルス、ヘルペスウイルスなどが言われています。
であるならば、、、、
それらウイルスのワクチンを接種すれば、劇症の1型糖尿病はへるのではないか?
そう思いますよね。
そして、実際に研究がなされているのです。
それによると、、、
2001~2017年に生まれたアメリカの子供1474535人を対象として調べました。
そして、その結果、先ほどのロタウイルスのワクチンを受けた子供は、受けていない子供に比べて1型糖尿病のリスクが低下していたとのことです。
これは非常に興味深い研究です。
いまだに医学では原因のはっきりしない病気がたくさんあります。
そのような病気の原因としてウイルス感染は「その可能性が考えられるもの」としてだいたい名前が挙がるものです。
人と微生物の戦いは永遠ですね。。。
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