第460回:ピロリ除菌で禁酒が必要な場合は?
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こんにちは。船橋駅前の内科・循環器(心臓血管)内科・糖尿病内科『いちかわクリニック』院長の市川です。
昨日は、ピロリ除菌の際に実は禁酒は必要ないというお話でした。
でも、一つだけここには注意があります。
というのも、「禁酒」が絶対に必要な場合もあるということ。
では、どのような場合はピロリ除菌で禁酒が必要となるのでしょう?
そもそもピロリ菌は、全員が1回目の治療で除菌に成功するわけではありません。
残念ながらある一定数の方は1回目の除菌では不成功に終わり、2回目を行う必要が出てくるのです。
ここで禁酒の必要性が出てきます。
というのも、2回目の治療ではよくメトロニダゾールというお薬が使われます。
このメトロニダゾールが禁酒と関係があるのです。
実は、メトロニダゾールはアルコールを体の中で分解する酵素の作用を邪魔してしまうのです。
ですから、メトロニダゾールを飲んでいるとアルコールが分解されにくい状態となります。
これは大変。
ですから禁酒は必須となるわけです。
でも、最初の治療では通常はメトロニダゾールを使いませんので飲酒は可能です。
まことしやかな都市伝説に騙されないようにしましょう。
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