第485回:薬を飲むと何が起こるのですか?❷
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こんにちは。船橋駅前の内科・循環器(心臓血管)内科・糖尿病内科『いちかわクリニック』院長の市川です。
昨日は、薬による不利益を知るということについてでした。
新しい薬を必要とする、、、
薬を飲むことにより今の状況を改善する。
この恩恵を受けるために薬を飲むのです。
でも、、、
薬を飲むことよる不利益にはどのようなものがあるか?について説明を受けている人が少ないことに驚きます。
そもそも「なぜその薬を飲むか?」についてさえ説明を受けていない人が多いです。
これにはもっと驚きます。
例えばコレステロールの薬。
筋肉を壊してしまうという有名な副作用があります。
頻度は多くはありません。
でも起こると重大です。
しかも、それが起こりやすい時期もわかっています。
ですからその説明が最も大事です。
そして、最近もある研究が報告されていました。
それは不整脈の薬。
不整脈の薬は、不整脈を治すことや症状の改善を得るために用います。
でも、それにより新たな不整脈が発生する可能性もあるのです。
ですから、その説明が大事。
時には命に関わる不整脈となることもあるのですから。
今回の報告では、不整脈の薬を飲むことにより脈がゆっくりになってしまい倒れてしまうということにフォーカスが当たっていました。
起こりやすい薬剤やその時期まで報告されていました。
我々は、このような情報を元に、患者さんにその薬による不利益をお話しする義務があります。
そして、それを防ぐために「どのような症状が出ると危険か?」、「そのことを早期に発見するためにどのようなスケジュールで来院をしてそのような検査をすべきか?」をお伝えしなければなりません。
その方が薬を飲むことにより将来どのようなことが起こるかを予言することは我々もできません。
でも、これまでの様々な報告からどのようなことが起こり得るか、それがいつ頃最も多いかについて我々とみなさんで共有することはとても大事だと思います。
みなさんも必ず聞いてください。
その薬を飲むとどのような不利益が起こり得るのかを。
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