第509回:ヘモグロビンA1cは便利ですが、、、❸
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こんにちは。船橋駅前の内科・循環器(心臓血管)内科・糖尿病内科『いちかわクリニック』院長の市川です。
昨日は、そもそも病院で測ってもらうHbA1cにはある程度の個人差があるということをお話ししました。
そして、「どうすれば自分のHbA1cをより正確に知ることができるのか?」というところで終わっていましたね。
実際のところ、、、
当院でも普段の診療において空腹時の血糖値や食後の血糖値とその時一緒に得られたHbA1cとがなんだか合わない、、、つまり「もっとこのHbA1cの値なら血糖値は低くてもいいのに、、、」とか「HbA1cは低いのに食後の血糖値や空腹時血糖値がやたらに高いなー」という方がいます。
つまり、血糖値とHbA1cの乖離ってやつです。
その場合は、もっと正確な情報でその人の今の状態を推定する必要があると思います。
実際、よりその人の実際を反映したHbA1cを推定する方法はいくつか報告されているのです。
たとえば、空腹時の血糖値から推定する方法や持続的に血糖値をモニターしてその平均値から推定する方法があります。
持続的に血糖値をモニターするのはちょっと大変です。
クリニックでそれをみんなに行うのは非現実的。
でも空腹時の血糖値だけから推定するのも、何か心許ない気がするのです。
なぜなら、血糖値の上がり下がりが動脈硬化を進行させるのですし、下がっている時の空腹時の血糖値だけで評価するのは如何なものかと、、、、勝手に思っております。
確かに食後の血糖値が非常に高くなるような人(つまりHbA1cが高くなるような人)は空腹時の血糖値も上がってきますから、それだけからでも推定は可能といえば可能。
実際それを証明する研究もあるにはある。
でもなんか個人的に心許ない。。。すいません。
というわけで、当院では、血糖値とHbA1cが乖離していると考えられる人にはそれ以外の「ある方法を」使ってます。
ちょっと長くなったので続きは明日にします。
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