第552回:味付けで食後の血糖値は変わる 〜塩分はやっぱり控えよう〜
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こんにちは。船橋駅前の内科・循環器(心臓血管)内科・糖尿病内科『いちかわクリニック』院長の市川です。
昨日は、塩分と血糖値の関係でした。
今日はその続き。
早速結論から申し上げます。
「塩分は食後の血糖値を上げます」
でも勘違いはしないでください。
塩分そのものが糖に変わって血糖値が上がるわけではもちろんありません。
ではなぜ血糖値を上げてしまうのでしょう?
これまでの報告によると、、、、
「炭水化物のみ」の場合と比較して、そこに塩分を追加したものを食すと、食後の血糖値が明らかに高くなると言うのです。
その理由としては、これまでも様々な理由が言われてきましたが、その一つに食べたものが胃から腸へ速やかに移動してしまうということがあるようです。
「速やかに移動」というと聞こえはいいですが、要は食べた炭水化物(≒糖質)がさっさと吸収される場である腸へ移動するため、どんどん血糖値が上がってしまうのです。
ゆっくり腸に来ればもちろんゆっくり血糖値も上昇するけど、塩分が含まれているとさっさと腸に送られてしまい血糖値の急激な上昇を招きやすくなるのです。
ですから、、、
味の濃い(塩分が多い)食事は必要以上に血糖値の上昇を引き起こしてしまう可能性があるということになります。
高血圧でなくても糖尿病じゃなくても、食後の血糖値が上がりやすい日本人はやっぱり味には敏感になるべきだと思います。
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