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第568回:女性ホルモンと動脈硬化❷

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第568回:女性ホルモンと動脈硬化❷

こんにちは。船橋駅前の内科・循環器(心臓血管)内科・糖尿病内科『いちかわクリニック』院長の市川です。

 


昨日は、女性ホルモンであるエストロゲンが減少すると動脈硬化の病気が増えるということをお話ししました。

つまり、逆を言えばエストロゲンは動脈硬化を抑えてくれているということです。

 

では、今日はその理由を考えてみましょう。

この理由を聞くと若い女性がうらやましくなります。

 

エストロゲンが動脈硬化を抑えてくれる理由としてはいくつかのものが報告されています。

 

まず一つ目が直接的に血管に良いことをエストロゲンがしてくれるというもの。

というのも、エストロゲンは血管で一酸化窒素呼ばれる物質を作り出します。

すると、この一酸化窒素は血管の内側の細胞を保護し若々しく保ち、血管の壁が分厚くなるのを抑えてくれるとされています。

 

さらに二つ目の理由がエストロゲンは炎症を抑えてくれるというもの。

そもそも動脈硬化の進行には「炎症」が大きな役割を果たしています。

炎症があると動脈硬化が進みやすい。

以前、歯周病があると動脈硬化が進みやすいというお話をしたことがあると思います。歯周病は慢性的な炎症ですからね。

そして、その炎症をエストロゲンは抑えてくれるのです。

これにより動脈硬化は進みにくくにあるわけです。

 

そして、最後にエストロゲンによるコレステロールへの影響です。

コレステロールといえば、動脈硬化に直結するものとして皆さんもご存知のことと思います。

 

では、明日はエストロゲンとコレステロールの関係を考えてみます。

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