第581回:食後に血圧が下がる 〜食事性低血圧〜❷
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こんにちは。船橋駅前の内科・循環器(心臓血管)内科・糖尿病内科『いちかわクリニック』院長の市川です。
昨日は、食事性低血圧のお話でしたね。
では、この食事性低血圧はどのような人に起こりやすいのでしょう?
というか、そもそもなぜ起こるのでしょう?
食事性低血圧については、「どうして起こるのか?」について様々な報告がされています。
代表的なものとしては、食事によりその栄養吸収のために腸に血液が集中すると他の部分の血液の量が低下するために起こるというものです。
そのほかに、食事が腸に入った時に分泌される様々な物質のうちのいくつかが血管を広げたり収縮させたりするのですが、その分泌がうまくいかないということも言われています。
本来はそれらを補うように、つまり血圧が下がらないように交感神経が反応したり、心臓が頑張って押し出す血液量を増やしたり、血圧を上げる方向にホルモンが分泌されたりするのですが、それができないと上記の理由で食後に低血圧となってしまうわけです。
では、そのような事態に陥る人とは、つまり血圧を上げる方向に「補う」作用ができない人ということになります。
代表的には、、、
神経系に問題がある方として、アルツハイマー型認知症や脳梗塞後などの脳血管障害の方が挙げられます。
また、糖尿病も自律神経を障害することがありますので、糖尿病の方も要注意です。
また、血圧が下がりやすいといえば降圧薬などの薬を内服している高血圧の方も要注意です。
そして、何よりこれらの「補う」作用が加齢で低下してくるということから高齢者は皆注意が必要となります。
でも、食事は毎日行います。
食後の低血圧は避けることができないのではないか?と思いますか?
そんなことはないのです。
明日は食後の低血圧をなるべく避けるための方法を考えていきましょう。
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