いちかわクリニック

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第591回:レジスタントスターチをうまく使う

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第591回:レジスタントスターチをうまく使う

こんにちは。船橋駅前の内科・循環器(心臓血管)内科・糖尿病内科『いちかわクリニック』院長の市川です。

 


昨日までレジスタントスターチについてお話ししてきました。

そして、本日は「そのレジスタントスターチをどのように利用するか?」についてです。

 

当院では糖尿病や肥満など生活習慣病を持つ方に対する食事療法を積極的に進めています。

その中にこのレジスタントスターチをうまく利用する方法を組み入れています。

 

といっても、特に難しいことはありません。

特別なサプリや特別な食材を用いるというわけではないのでご安心を。

 

現代人は炭水化物をはじめとした糖質を摂りすぎていることは事実です。

そのため糖尿病や肥満がなくならないのです。

そして、自分の適切な糖質量を知ってもらうことを当院では行なっております。

ですから炭水化物が全く取れないなんてことはありません。

でも朝昼晩のどこで炭水化物を取るのか?

当院ではそれを「に行なっております。

 

当院の食事療法を全てここに書くと長くなりすぎるため、今回はなぜ昼にしているのか?の理由の一つがレジスタントスターチであるということをお話しします。

 

というのも、私はみなさんに昼に積極的にお弁当を持って行ってもらっています。

朝作ったお弁当は冷めてしまいます。

でも、最近のお米はそれでも美味しくできています。

この「冷めたご飯」がミソなのです。

 

実は、冷めたご飯はレジスタントスターチが多く含まれているのです。

ふっくら炊きたてご飯が時間とともに冷めると「再結晶化」ということが起こります。

硬くなるということですね。

すると、腸から分泌される消化酵素が働きにくくなるわけです。

これにより消化吸収速度が遅くなり、食後の血糖値の上昇がゆっくりになるというわけです。

 

もちろん冷めたご飯ならいくら食べてもいいというわけではありませんが、好き好んで家にいることが多い朝晩にわざわざ冷めたご飯を食べるというのも悲しいですよね。

でもお弁当としてなら結構みなさん抵抗なく受け入れます。

 

当院ではこんなちょっと科学的な根拠を交えて食事療法を進めています。

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