第618回:食べる姿勢で味が変わる?❷
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こんにちは。船橋駅前の内科・循環器(心臓血管)内科・糖尿病内科『いちかわクリニック』院長の市川です。
今日は昨日の続きです。
「食べる姿勢で味は変わるのか?」ということでした。
結論から申し上げますと、、、、
「座って食べたほうがご飯は美味しく感じる」
ということらしいです。
これをアメリカの研究者たちは真面目に調べています。
例えば、350人を対象にして同じものを食べた時に座って食べた方が立って食べるより美味しいと感じるとの結論を出しています。
なぜでしょう?
これには「味覚」と「平衡感覚」の関係性が影響しているようです。
というのも、立っているとその姿勢そのものが身体的なストレスを引き起こし、味覚を司るセンサーである舌にある「味蕾」と呼ばれる部分を鈍らせるのです。
これは、立っていることにより重力の影響で血液が足に集まってしまうことから心臓はより頑張って体の上の方に血液を送るという作業が必要になり、心拍数を上昇させます。このことが脳の一部を活性化し、結果ストレスホルモンが放出され、知覚を鈍らせるのです。
「知覚を鈍らせる」のですから、立っていると味がわかりにくくなるし、温度も知覚の一部ですから感じにくくなるようです。
人間って面白いですね。
ですから、、、
友人から「美味しくなさそうな熱い食べ物」をもらったら座って食べるより立って食べれば少しはマシになり気まずい空気を作らずにすむのでしょう。
昨日に続きちょっと面白いお話でした。
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