第799回:尿酸値とうつ❷
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こんにちは。船橋駅前の内科・循環器(心臓血管)内科・糖尿病内科『いちかわクリニック』院長の市川です。
昨日から「尿酸値とうつ」のお話でしたね。
尿酸値が高いとうつになりやすい?
どうなんでしょう?
実はその研究によると、、、、
尿酸値を高い人から低い人まで4つのグループに分けて「うつの症状」を評価してみました。
すると、なんと尿酸値が「低い」と高齢者のうつのリスクが「高まる」可能性が示されたのです。
尿酸値が高いと、、、ではないですよ。
尿酸値が低いほうがうつのリスクが低い、、、、
なんだか逆のような気がしますよね。
でもそもそも尿酸は「悪」ではないのです。
尿酸は以前もこのブログでもお話したことがあると思いますが、体のサビを取ってくれる「抗酸化作用」があるものなのです。
この作用が脳に好影響を与えている可能性があると思われます。
ですからこの作用が欲しいわれわれ人間は尿酸をさらに体の中で分解してしまう酵素を進化の途中で捨てたと考えられています。
もちろん高すぎることは痛風等のリスクとなります。
ですから高ければ高いほうが良いというわけではないと思います。
低すぎることもいけないということは知っておく必要があります。
特にお薬で過度に尿酸を下げている人を時折見かけます。
そのような人はお薬を減らすべきなのです。
尿酸は必ずしも「悪者」ではないのです。
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