第857回:漫然と下剤を飲み続けるのは危険ですよ❸
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こんにちは。船橋駅前の内科・循環器(心臓血管)内科・糖尿病内科『いちかわクリニック』院長の市川です。
昨日まで下剤の「酸化マグネシウム」を漫然と飲み続けることに危険性をお話しでしたね。
そして、今日は「マグネシウムを服用している患者さんが自分で「これは副作用かな?」と思える症状」についてです。
もしあなたが酸化マグネシウムを長期間服用していて今から示すような症状があるようであれば、本当にそれは副作用かもしれません。
マグネシウムは体の中の濃度が上がると様々な症状を起こす可能性があります。
もっとも初期に出るとされているのは「悪心や嘔吐」。
悪心とはいわゆる「気持ち悪い、吐き気がする」ということ。
これは様々な病気や状態で起こりうることですからその時点でマグネシウムの副作用と考えることは難しいかもしれません。
でも酸化マグネシウムを長期間服用している方はぜひ覚えておくべきです。
そして、そのほかにも初期に出る症状としては脈がゆっくりになる徐脈や立ち上がった時に血圧が低下しやすくなる起立性低血圧などがあります。
これらは息切れやめまいとして感じると思ってください。
そしてなにより「全身の倦怠感」がでます。
このような症状はマグネシウムが体にたまり始める初期の症状であり、もしあなたがこのような薬を内服しているのであれば、気を付けるべきです。
そして、そのまま放置して悪化すると意識がなくなり呼吸も出来なくなり、心臓が止まり死亡する可能性があります。
事実このような重篤な転帰をたどった症例も報告されています。
やはり薬を漫然と飲み続けることは気を付けなくてはいけません。
そしてその薬があなたに副作用をもたらしていないかは必ず定期的にチェックすることを忘れないでください。
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