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第876回:こむら返りで悩む方へ❷

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第876回:こむら返りで悩む方へ❷

こんにちは。船橋駅前の内科・循環器(心臓血管)内科・糖尿病内科『いちかわクリニック』院長の市川です。

 


こむら返りのお話の途中でした。

そして、今日は予防と治療です。

 

こむら返りの多くの場合は、体の中の電解質と言われる「マグネシウム」や「カルシウム」、「カリウム」などのバランスの異常で起こるといわれているのでしたね。

 

ですから、予防にはマグネシウムやカルシウム、カリウムなどを豊富に含む「野菜」や「海藻」、「小魚」などを積極的にとることは有効と考えられています。

また、こむら返りを起こしやすいふくらはぎをお風呂に入って寝る前などにマッサージするのも有効でしょう。

 

それでもこむら返りは起こるときは起きます。

ではどう対処すればいいでしょう?

 

そこで漢方の登場です。

芍薬甘草湯」といわれる漢方があります。

これがこむら返りには即効効きます。

およそ6-7分で効果を発揮してくれるのです。

またこの漢方は飲んでから5-6時間は効果を発揮するので、朝方によく「こむら返り」を起こすときは寝る前に内服してみるのも効果的でしょう。

 

ただし、この芍薬甘草湯を常用するのには注意が必要です。

甘草と言われる成分がカリウムのバランスを崩し「偽アルドステロン症」という状態になってしまうことがあるのです。

偽アルドステロン症は、脱力感やむくみ、体重増加をきたしたり、血圧が上昇してしまったりすることがあります。

漫然と飲むのはやめておきましょう。

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