第882回:新たな糖尿病のお薬❷
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こんにちは。船橋駅前の内科・循環器(心臓血管)内科・糖尿病内科『いちかわクリニック』院長の市川です。
おとといのブログで、2か月前に新たな糖尿病のお薬の製造販売が承認申請されたというお話をしました。
その名も「イメグリミン」。
細胞内のミトコンドリアという部分に作用する、これまでにない糖尿病薬と期待されているのです。
そもそも糖尿病は、インスリンの分泌が低くなる「インスリン分泌不足」と分泌されたインスリンが体の中で十分に働かない「インスリン抵抗性」が主な原因でした。
そして、これまでのお薬はそのどちらかを補う作用を持ち合わせていたのです。
しかし、今回のイメグリミンはその両方の作用を助けてくれるということが考えられています。
というのも(詳細はかなり難しいので割愛しますが、、、)、、、、
イメグリミンは、ミトコンドリアに作用して活性酸をの発生を防いでくれます。これによりインスリン抵抗性が改善します。
そして、さらにイメグリミンが細胞内のNADという酵素を増加させ、膵臓におけるインスリン分泌を助けてくれるのです。
かなり期待ができますね。
両方の作用を持っていれば、これひとつでまずは初期から対応できるかもしれません。
もちろん新たな薬が出れば、「使用による不具合はないか?」を十分時間をかけてみる必要があるとは思いますが、これまでの治験では大きな副作用もないようです。
楽しみですね。
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