第896回:糖尿病がなくても糖尿病の薬を飲む時代が来る?❷
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こんにちは。船橋駅前の内科・循環器(心臓血管)内科・糖尿病内科『いちかわクリニック』院長の市川です。
糖尿病でもないのに糖尿病の薬を飲み、心臓が保護される可能性があるということについて昨日からお話していますね。
その薬はSGLT2阻害薬というものでした。
このお薬は、血液中の糖をおしっこから出してしまい、血糖値を下げるというものでした。
でも糖をおしっこに出して血糖値を下げるだけなのに、なんで心臓に良いのでしょう?
しかも糖尿病がない人でもこの薬が心臓を保護してくれると聞くとなおさら疑問に思います。
これについてはいろいろな報告などがあります。
それらをいろいろ読み漁ると、ある可能性が考えられます。
というのも、このお薬は血糖値を下げるホルモンであるインスリンの分泌が少なくなり、それを介して脂肪が分解されることになるのです。
からだは糖でなく脂肪を燃料とする割合が増えます。
すると、その結果として「ケトン体」とよばれる物質が体の中に増えます。
そしてこのケトン体が心臓をいろいろな面で保護してくれることが様々な報告で分かっているのです。
詳細はちょっと(私でも?)難解で理解不可能なので割愛しますが、ケトン体が心臓を保護してくれるわけです。
これは、健常な人でもその可能性が示唆されていますし、心臓のポンプ機能が低下している心臓でもその改善が示されているのです。
以上がこのお薬が糖尿があるなしに関係なく心臓を保護してくれる理由のひとつと考えられています。
ちょっと難しい内容でしたが、「ふーん、、、そうなんだー、、、」って感じですね。
でもちょっと待ってください!
「ケトン体」ってどこかで聞いたことありませんか?
あれ?、、、じゃあ、〇〇は心臓を保護してくれるかも!
さて、〇〇とはなんでしょう?
あしたはこの続きです。
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