第939回:糖尿病の薬が認知症を予防する?
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こんにちは。船橋駅前の内科・循環器(心臓血管)内科・糖尿病内科『いちかわクリニック』院長の市川です。
糖尿病は認知症のリスク因子と考えられています。
これについてはこれまでもこのブログで何回もお伝えしてきましたね。
ですから、認知症予防のためにも糖尿病予防!
でしたね。
そして最近、糖尿病の方が「ある薬」を糖尿病のために使うことにより、その薬を使わなかった方に比べて認知症が予防される可能性を示した研究が発表されました。
そのくすりとは、、、、
「メトホルミン」
糖尿病の薬の代表格であり、欧米では現在では「まず使うべき薬」とされています。
そのメトホルミンは、血糖を下げるホルモンであるインスリンが体内で効きにくくなる「インスリン抵抗性」を改善して糖尿病を改善させようとする薬です。
今回の研究では、糖尿病患者さんでメトホルミンを内服していない人は内服している人に比べて認知症を発症するリスクが5倍程度高ったのです。
研究そのものは100人ちょっとの患者さんを対象としたものですし、そもそもなぜメトホルミンが認知症を予防できたのかという機序はわかっていません。
ですからこの事実を結論付けることはまだ時期尚早であるかとは思いますが、、、
であるならばやはり認知症予防のためにも糖質を適切に管理して糖尿病予防を行うことが必要と考えます。
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