糖質を効率的にエネルギーとする体を作る❷
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こんにちは。船橋駅前の内科・循環器(心臓血管)内科・糖尿病内科『いちかわクリニック』院長の市川です。
さて、昨日の続きです。
エネルギーとするための糖質の代謝には、いわゆる解糖系とその先のTCAサイクルと電子伝達系があります。
かなり専門的な内容となりますが、ここで重要なことは、糖質がエネルギーとなるための複数の段階で必要となる物質が不足することがあってはならないということです。
例えば、工場での生産ラインも、どれか一つの段階で滞ることがあれば、その先に効率よく進むことができません。
このことは、糖質をエネルギー化するための各段階でもいうことができるのです。
そして、糖質をエネルギー化するための最初の段階(解糖系)では、ビタミンB群の一つであるナイアシンを原料としたNADといわれる物質が糖質をエネルギーとなるための段階でその反応を助ける補酵素としての役割を持つのです。
我々の体の中では、ある物質を異なる物質へ変化させる反応が様々な場所で行われています。
その際に、酵素と呼ばれる物質がその変化をさせるために必要なのですが、実はその酵素を助ける、効率よく反応させるために補酵素と呼ばれるものがあるのです。
そして、先ほども述べたように、糖質をエネルギー化するための最初の段階である解糖系においては、補酵素としてNADと言われる物質が重要であり、これは先ほども述べたようにビタミンB群の一つであるナイアシンを原料としています。
つまり、ビタミンB群の一つであるナイアシンの摂取不足によるNAD不足は解糖系によるエネルギー産生の効率性を落とす可能性があるわけです。
実は大事なビタミンB群。
みなさん、摂取を意識していますでしょうか?
ナイアシンは、肉類、魚介類の他、豆類、緑黄色野菜に多く含まれています。
熱にも強く、調理に向いています。
積極的に摂取を心がけたいものです。
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