糖質を効率的にエネルギーとする体を作る❹
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こんにちは。船橋駅前の内科・循環器(心臓血管)内科・糖尿病内科『いちかわクリニック』院長の市川です。
さて、糖質をエネルギー化する最終段階を考えてみます。
エネルギー産生である最終段階である電子伝達系では、エネルギー産生に関わる物質としてコエンザイムq10や鉄、そしてビタミンB2由来のFMDなどの物質があり、今まで同様にこれらの栄養素の欠乏はエネルギー産生の効率性の低下を招くことが予想されます。
この中でも鉄不足は現代人の大きな問題と言われています。
現代の日本人においては、鉄の1日の平均摂取量は7mg程度と言われています。
しかし、男性においては、推奨摂取量は7.0-7.5mgであり、ギリギリです。
さらに女性については、月経があるため鉄を多く失う機会があることから推奨摂取量は10mg程度と言われています。
これでは女性では到底足りていないというのが現状です。
鉄の不足といえば、貧血が有名ですが、まだ貧血がない段階から既に体内での鉄不足が始まっていることを考えると、体内の鉄分の過不足をチェックすることは大切でしょう。
これは採血で体内の鉄の貯蔵量を見ることができるフェリチンなどをチェックして判断が可能です。
貧血になる前からすでに始まる鉄不足とそれに伴うエネルギー産生の効率性の低下を見逃してはいけません。
また、コエンザイムQ10も年齢とともに体内での生産が急激に減少するので要注意です。
特に40歳から先は急激な低下をきたすのでサプリメント等での補給も考える必要があると言われています。
ここ数日長くなりましたが、、、
以上から、ビタミンB群や鉄、コエンザイムQ10などの栄養素の不足が糖質の代謝(エネルギー産生)の効率性を低下させる可能性があり、これらは日々の食材選び等で常に意識する必要がある栄養素であるといえます。
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