第198回:糖質制限における食物繊維を再考
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こんにちは。船橋駅前の内科・循環器(心臓血管)内科・糖尿病内科『いちかわクリニック』院長の市川です。
以前も出てきた通り、食物繊維は食後の血糖値の上昇を緩やかにしてくれるものの代表格です。
便秘の予防にも大切ですね。
皆さんも一度は耳にしたことがあると思います。
そして、この食物繊維は糖質を適切量にして生活する場合には、特に不足に注意するべきものなのです。
そもそも食物繊維は、現在の成人の日本人において不足しているものであり、目標摂取量は成人男性で20g/日、成人女性で18g/日とされていますが、近年の国民健康・栄養調査によると成人では概ね10〜15g/日程度しか摂取できていないのが現状です。
そして、ここで考えなくてはならないのは我々が主食としている白米などには食物繊維が含まれているということです。
つまり、炭水化物とは、糖質と食物繊維を足したものであるということを考えると、糖質を減らすということ、つまり主食を減らすということは、当然食物繊維の摂取量も減ってしまうということになるわけです。
ですから、適切な糖質を摂取するということを考え、主食を減らした場合は、ただでさえ現代人には不足している食物繊維がさらに減るということになりますから、その摂取を強く意識するべきなのです。
糖質制限したら便秘になった。
そんな話をよく聞きます。
糖質制限の落とし穴にはまらないようにする必要があります。
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