糖質制限を正当化する研究?
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こんにちは。
船橋駅前の内科・循環器(心臓血管)内科・糖尿病内科『いちかわクリニック』院長の市川です。
昨年、最も有名な医学雑誌の一つである「LANCET」に、「炭水化物をとるほど死亡リスクが高くなる」という内容の論文が掲載されました。
この論文を根拠として、糖質制限を肯定する論調が広まったのは確かです。
あの「東洋経済ONLINE」にも糖質制限論争に幕が下りたなどの記事が載りました。
さて、本当に糖質制限を肯定しているものでしょうか?
まず、その論文とは、、、、
「Associations of fats and carbohydrate intake with cardiovascular disease and mortality in 18 countries from five continents (PURE): a prospective cohort study」です。
これは、カナダからの報告で、5大陸の18か国における死亡および心臓血管病への食事の影響を検証したものです。
結果を見ると、確かに摂取する糖質量が少なければ少ないほど死亡率が減っています(論文より引用)。
でも、ちょっと待ってください。
確かに減ってはいるが、、、一番糖質量が低くても摂取エネルギーに占める糖質量は一番左の46.4%です。
これって全くいわゆる「糖質制限」ではないですね。
一日の総エネルギーに占める糖質の割合が40%としても、1日1800kcl取るとして、720kcalですから、糖質量は、一日180gですね。
これは、明らかに「糖質制限」ではありません。
おまけに、統計的に明らかに差が出てくるのは、右二つの67.7%と77.2%の人たちが46.4%の人たちに比べて死亡率が高かったということでした。
つまり、「糖質量が総エネルギーの60%を超えると死亡率が高まりますよ」というだけで、「糖質制限しないと死亡率が高まりますよ」と言ってるわけではないですよね。
この論文で「糖質制限論争に幕が下りた」とするのは言い過ぎです。
私は、糖質制限を現在の様々な知見から否定しません。
「制限」という言葉が反対派を産んでいることになっているのではないかとも思います。
その人にとって、『摂取するのであれば適切な糖質を摂取する』ということをすべきと考えます。
略して『テキトー(適糖)生活』です。
すいません、、、ふざけすぎました。
でも、テキトー生活は、お肌の調子も体の調子も良くなります。無駄に太りません。もちろん、生活習慣病も改善できるのです。
私も当院スタッフも自分の適切な糖質量を知り、毎日の食生活に役立て、テキトー生活やってます。
発熱・胃腸炎等の症状のある方の診察時間は
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