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第208回:旅に出る

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第208回:旅に出る

こんにちは。船橋駅前の内科・循環器(心臓血管)内科・糖尿病内科『いちかわクリニック』院長の市川です。

 


これまでも申し上げた通り、人の主たるエネルギー源は脂質です。

 

例えば、体重60kgで体脂肪が20%の人では12kgもの脂肪が眠っており、単純計算で12000g×9kcal/g=108000kcalものエネルギーを備蓄できているのです。

 

昨日の糖質の備蓄エネルギー量とは雲泥の差ですね。

これにより昔の人たちは食料が多少入ってこなくても、エネルギーを産生し生き残ることが可能となっていたと考えられます。

 

ですから、糖質がたとえ入ってこなくても、人は脂質を由来とする「脂肪酸およびケトン体を利用する方法」を用いて人の主たるエネルギー源とし、安定した活動をすることを可能としています。

 

これは、何も皆さんにとっても特殊な状況ではありません。

みなさんが眠っている夜間や食事後数時間経過すれば、人は誰でもこの状態になるのです。

 

人はもっと脂質を主体とするこのエネルギーシステムを使うべきであるといわれています。

つい最近まで人にとっては、糖質はエネルギー源として必須であるとも言われていました。

 

しかし、人の体の中で糖質を必須としているのは実は血液の中にあり酸素を運搬する「赤血球」のみであることは疑いのない事実なのです。

 

一昔前の「脳は糖質のみが栄養源である」という間違った医学は現代では通用しません。

脳は糖質のほか脂質由来のケトン体もエネルギー源とすることができますし、そのほかの臓器も糖質以外に脂質由来の脂肪酸やケトン体をエネルギー源とすることができるのです。

 

しかし、現代において、この脂質をエネルギー源の主とするという生活習慣を達成できている人がどれほどいるのでしょうか?

現代人は糖質取りすぎです。

でも、いきなり糖質を省くなんてことはしなくてもいいですから、ゆっくり理想の食事を手に入れませんか?

継続できないことはする必要はありません。

今のあなたに合った糖質量を見つける旅。

そんな旅に当院でも多くの方が出発しています。

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